FC2ブログ

FC2カウンター


最近の記事


FC2ブログランキング


プロフィール

松本清張

Author:松本清張
FC2ブログへようこそ!


最近のコメント


最近のトラックバック


月別アーカイブ


カテゴリー


Excite自動翻訳


♪BGM

©Plug-in by PRSU


FC2ブログランキング


ブロとも申請フォーム


DATE: CATEGORY:オルタナティブ通信

中国と日本の戦争を回避する手段
 国際政治学、国際関係論等で、国家間の「信頼醸成措置」と言う概念がある。対立する可能性のある国同士で、信頼関係を高める行為(経済的・技術的支援、外交・文化交流、軍事施設の相手国への視察許可・開放等)を重ねる事により、相手国に対し敵意の無い事、友好の意志のある事を知らせ紛争を予防する事を、そのように呼んでいる。

 しかし中国の故錦涛国家主席の、「日本と中国は海底のプレートでつながっており、一体である。日本の国土は中国の領土であり、日本を軍事力で中国に併合する事は正しい。」等と言う発言を見ていると、こうした信頼醸成措置は必要であっても、それで十分という訳にはいかない事が分かる。

 中国は昨年、あらゆる産業のコメ=基盤と言われる粗鋼生産で世界トップに立ったが、実は中国の鉄鋼は品質が粗悪で、まともに使用出来るのは建築用の鉄筋位であり、他は日本の鉄鋼メーカーが「クズ鉄」価格で買い取り、精錬し直し、製品として販売している。中国の粗鋼はクズ鉄としての商品価値しか無いと、市場では評価されてしまっている。日本が精錬を拒否すれば、中国鉄鋼業はクズ鉄を精錬し、クズ鉄を生産する企業としてゴミの山を抱えて、ドミノ倒しに倒産する。

 さらに、鉄鋼業の原料である鉄鉱石を、中国はオーストラリア等から大量に輸入しているが、30万tクラスの巨大船舶が横付け出来る港は、中国には大連1つしか無い。原油、天然ガスの輸入等、産業基盤となる原料輸入全てにおいて、中国は大型船舶を利用出来ないという物流上の根本的な欠陥を持っている。これは産業国としては致命傷である。

 そのため、鉄鉱石等の原料を積んだ巨大船舶は一度、日本の港に寄港し、小型船舶に積み換えてから、中国へと「再輸出」する方法を取っている。

 日本が、この小型船舶への積み換えという便宜を拒否すれば、中国はあらゆる資源の輸入が不可能になり、中国の国家と産業が完全に麻痺、崩壊する。

 しかも、中国が新たに巨大船舶を横付け出来る大深度港湾を建設しようとすれば、その建設エンジニアリング技術を集中して所有しているのは、日本である。過去20年以上に渡り、液化天然ガス輸入プラント施設を備えた港湾の建設を一切行って来なかった米国等は、既に、その建設技術を失っている。

 日本は中国のクズ鉄買い取り、小型船舶への積み換え作業、大深度港湾建設等を、日本=中国安全保障条約という軍事同盟の中に1パッケージ化して、締結するプランを提示すれば良い。日米安全保障条約が経済同盟関係を含んでいる事と同様である。

 中国が日本に対し敵対政策を取れば、日本が中国経済全体を崩壊させる権限を持っている事を、日本側が国家戦略として提示する事で初めて、「日本と軍事的に争う事は国益に反する」という認識と、日本との友好関係を築く必要性が本当にある事を、中国側首脳に自覚させる事が出来る。

 これが真の意味での信頼醸成措置である。

 もちろん、日本が中国側に供与する港湾運営・管理用のソフトウェアには、特殊な信号に反応し、機能がメルトダウンする「穴=バグ」を埋め込み、バグの補修をしようとすればソフトウェアが破損する機能を、日本は当然、埋め込む必要がある。中国が仮に、日本に対し敵対政策を取れば、中国の生命線である軍需物資の物流基地=港湾機能を日本は崩壊させる事が出来る。その程度の事は日米、米欧の軍事同盟国同士の間であっても、軍事技術協力の際には、当然の事として行われている常識である。

 中国は、港湾による軍需物資の出入りが不可能になれば、戦争を「したくても出来ない」。相手国が「戦争を出来ない」状況に追い込む事が、戦争を起こさないための信頼醸成措置である。


※・・参考文献

小林照夫「国際物流と港湾」パールロード

山下徹「国際物流のネットワークと港」白桃書房

テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル : 政治・経済

| BLOG TOP |

copyright © 悪徳ペンタゴン打倒のために集まろう all rights reserved.Powered by FC2ブログ